古民家の素晴らしさ

木造ならではの自然のぬくもり、おばあちゃん家のような温かさ、日本伝統の建築文化・・・

古民家には現代社会が失った古き良き時代の面影が数多く残っています。

また、子どもの成長を刻んだ柱や、兄弟喧嘩してできた壁のキズ、おじいちゃん・おばあちゃんと過ごした思い出など、大切な思い出もいっぱい詰まっています。

だからこそ、「子ども達が巣立ったあとも古い愛着のあるこの家に住み続けたい」、「両親・祖父母と過ごした家を引き継ぎたい」という声が多く聞かれるのでしょう。

失われゆく古民家

しかし、残念なことにこのような古民家は失われつつあります。

骨組みの丸太等を手刻みし金物を使わず建てる「伝統工法」や、一般的な木造住宅の「在来工法」を受け継ぐ大工が急速に減少・高齢化していることと、ハウスメーカー等が技術不要の家づくりを進めたため、多くの大工がその下請け仕事をするようになったことに起因しています。

また、お客様としても、古い木造住宅を改修したくてもよい大工が見つからず、あえてハウスメーカーやリフォーム店に依頼するも、建替えまたは技術の必要のない高額な内装リフォーム工事をすすめられ、面影や懐かしさが消えてしまいそう・・・というジレンマに陥っています。

(図1)大工就業者数の推移 出典:国勢調査
1980年に90万人以上いた大工数は、2010年に入って40万人弱と半分以下に減少しています。また、大工の高齢化が進んでいることから今後もこの減少傾向は続くと予測され、木造の家づくりはますます困難になっていくでしょう。

(図2)プレカット材を利用した木造軸組工法住宅の推移
木造軸組工法とは土台の上に柱と梁を交差させることによって構成される工法のことで、「在来工法」とも呼ばれます。プレカットと呼ばれる工場で加工された木材を金具などで固定し、プラモデルのように作れるため大工の技術衰退の一因となっています。

「あるハウスメーカーに古い木造住宅のリフォームを頼んだけど建て替えをすすめられた・・・」
「古民家をリフォームしたいけど耐震性、安全性が心配で・・・」
等々

一般的なハウスメーカー等に古民家の工事を任せて見た目は綺麗になっても、高額になるばかりか、耐震性や安全性がおろそかになってしまうこともあります。

「古民家の雰囲気を変えずに、残せるところは残したい…」
「耐震性が心配なところは総点検して、安心して暮らしたい…」

このようなご要望をもつお客様には、ぜひ“古民家のプロ”にリフォームを相談してほしいと思います。それが住んで5年、10年、20年たったら分かる違いにつながるでしょう。

古民家のことなら何でも相談できる窓口を目指して

「在来工法」はもちろん、今は希少となった「伝統工法」による家づくりのプロが、古民家に強い愛着をもつお客様や口コミに支えられて今でも脈々と存続しています。

弊社もそのような企業のひとつとして、創業当時からずっと大工による家づくりを大切にしてきました。そこで、一昨年前より会社ホームページを“古民家風”に特化してリニューアルしたところ、「古民家」というキーワードにヒットし、古民家のリフォーム相談が多く寄せられ、その反響の大きさに驚かされました。

「古民家のリフォームで困っているお客様がたくさんいらっしゃる。弊社も何かお手伝いできないか・・・」

たしかな技術をもった大工と、古民家を受け継ぎ、住み続けたいお客様をつなぎたい。

次の時代を担う若い大工を育て、技術を継承したい。

お客様が古民家に対する正しい情報をもち、後悔することのないリフォームをしてほしい。

古民家のことならどんな小さなことでも相談できる窓口になりたい。

そんな願いをこめてこの“古民家リフォーム119”をつくりました。
このサイトでは「古民家組」と呼ばれる、屋根・外壁・耐震・増築・減築解体・リフォームなど、ありとあらゆる分野で古民家を守る専門家がお客様のお困りごと、相談にのります。
また、実際に古民家を工事した事例や、具体的な問題点、その解決策を豊富ご紹介していきます。

この“古民家リフォーム119”が、「古い家を残すことの価値」を大切にするお客様の一助になれば、この上ない歓びです。

2018年3月
有限会社 杢承
代表取締役 下濱 佳奈

古民家組については下記からどうぞ

古民家組


ページトップへ