耐震工事の現場にて。
耐力壁として補強していく壁に柱が入っていない事が発覚。急遽、興和建築設計の櫻井先生と現場で打ち合わせし、残すはずだった土壁を落とし、新しく柱を立てる事になりました!
先日の解体時に見えた胴差は大きな部材を使われていたので、全体的に同じ様なお仕事をされていると思われていたのですが、全部めくってみたら、新たな補強箇所が出て来ました。
これは何年か前まで、柱の無かった壁の隣に、家が密接していたようで、その隣の壁があったので、敢えてこういう風にされていた可能性もあり。延焼し易い町家の解体し易い様な仕組みなのか。。。色々気になる事はありますが。
何件か耐震工事のお仕事に携わらせて頂き感じる事は、特に今の様な建築基準法が無かった時代に、いかに信頼して任せられる大工さんに巡り合えるか。という根本的なポイントと。古民家=太い骨組みと言う現場は少なく、きちんと施工されて、いれば手刻みならではの金物を使用せず、何十年も家は持ちこたえていると言う事。あと。まだ三重県には決定的な大きな地震が来ていないと言う奇跡(ちょっと大袈裟ですが)
家とのは『一生に一度の買い物』と言うだけではなく、『先代が大金を投資して家族の為を思い建ててくれた大切な資産』で、その資産をいかに長く良い状態で残しくかは、後継者の方々がその家を残していける様にと、何年、何十年のスパンでメンテナンスに取り組んでいく必要があり、定期的なメンテナンスを行っていく為にも、維持管理にかかる費用を蓄えていく必要があるのです!
そんな中。耐震補強の取り組みは。本当にありがたい制度で✨この制度を上手く利用し、市から出る補助金で、的確な診断をしてもらった上で、的確に検討された図面を元に、耐力壁や適切な金物の取り付け、さらに解体時に不明確だった部分の現状を踏まえ、現状に、見合った耐震補強を実施していくのです🏠その耐震工事もきちんと施工されているか全ての過程を写真に収め、記録として残し、その記録を市役所にてしっかりチェックされ、図面通り工事されていれば補助金が交付されると言う💴その分、施工業者はいい加減は工事は出来ず、お施主様にとっては確実に安心できる工事が実施されます。
さらに耐震補強したお宅は、確定申告をすると、減税など有難い優遇もあり、古い家を残していこうと思ってみえる方々には本当に有難い制度です(=´∀`)人(´∀`=)
なんだか支離滅裂になって来ましたがε-(´∀`; )
耐震補強工事は。先代の思いが詰まっているお家を残していけるお手伝いをさせて頂きながら、昔の大工さん達は何を考えお仕事に取り組んでいたのか、色々勉強をさせて頂きつつ、今の私達の仕事の在り方を考えさせて頂ける、素晴らしいお仕事です♡